熊本の感染者3人の行動歴は マラソン応援や北海道往復 新型肺炎

西日本新聞 熊本版 古川 努 壇 知里 綾部 庸介

 22日、熊本県と熊本市が新型コロナウイルスへの感染確認を明らかにした県内の男女3人は、発症まで普段通りの生活を送っていた。20代女性は福岡や熊本城マラソンの応援に、50代男性は仕事に、60代男性は北海道のイベントに-。県、市の情報から、感染者3人の行動歴をまとめた。

■20代女性看護師

 最初に感染が発覚した20代女性は熊本市東区在住。熊本託麻台リハビリテーション病院(同市中央区)に勤務する回復病棟担当の看護師で、17日からせきの症状が現れた。その後、症状は悪化。21日に救急搬送され、ウイルス検査で陽性反応が出た。

 市の調査によると、女性は8日午後4時ごろ、JR熊本駅で九州新幹線に乗車し、福岡市に出掛けていたことが分かった。博多駅に到着し、市内で友人と食事。9日に新幹線で熊本に戻ったという。

 10~15日は、11日以外は出勤。休日だった16日、熊本市で開催された熊本城マラソンを応援。午後4時ごろから20~30分間、同僚6人とゴール地点の熊本城二の丸広場付近におり、その後、別の同僚5人と市内で外食していた。16日に一緒にいた計11人は濃厚接触者に準じる扱いで自宅待機中。うち3人が熱などの症状を訴えたが、ウイルス検査では陰性だった。

■50代男性会社員

 県内2例目となった50代男性は、20代女性と同居する父親。日曜以外は阿蘇市の工事現場に車で出勤する日々を送る。仕事は単独作業が多いが、昼食時は仲間2人と集まるのが日課。14日は7、8人が参加する会議にも出席していたという。

 昼食仲間2人のほか、同僚2人と接触。工事現場には別の会社の作業員もいたという。熊本市が接触者の確認を進めている。

■60代無職男性 

 県によると、60代男性は無職で、自宅は北海道。4年前から上益城郡の実家で1人で暮らしながら、母親の介護をしている。15日から風邪のような症状があり、21日に感染が判明した。

 発症前は、2日に北海道に戻り、札幌市の「さっぽろ雪まつり」などの大型イベントに参加。10日に新千歳空港から空路で福岡空港に着き、高速バスで熊本に戻ったという。熊本では近所のスーパーや母親が入所する高齢者施設に車や徒歩で行く以外、外出していない。県は、感染リスクが高まる「濃厚接触者」に該当する関係者は現段階ではいないとしている。(古川努、壇知里、綾部庸介)

感染相談電話、24時間態勢に

 熊本県と熊本市は、新型コロナウイルスの感染に関する相談電話を24時間態勢で受け付けている。県内で初の感染が判明した21日から相談件数が急増し、市には通話がつながりにくい時間帯もあるという。

 市は、現行の専用電話2回線を来週中にも4回線に増やして対応を強化する方針。県と熊本市は「感染の不安があれば、まず電話相談を」と呼び掛けている。

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