みんながテストで100点を取り続けたらどうなる?

 ひと昔前まで、通知表といえば「アヒルの行列」や「耳だらけ」という声も珍しくなかった。5段階評価の「2」や「3」の言い換え。一握りの優秀な生徒を除いて、当時の子どもたちは頑張っても越えられない壁を笑い飛ばすしかなかった。ところが、今の通知表で「アヒル」を見る機会はまれだ。キーワードは相対評価と絶対評価。背景には時代の変化も透ける。

 そもそも通知表が登場したのはいつごろだろうか。歴史に詳しい京都大名誉教授で仏教大の田中耕治教授(教育方法学)によると、小学校の教育内容を定めた1891年の「小学校教則大綱ノ件説明」で、学校と家庭をつなぐために示された連絡簿が原型とされる。このころは、子どもの学びや生活の様子を記す通信欄に多くのスペースが割かれていたという。

 各教科の評定は...

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