新型肺炎、3連休に影 目立つマスク姿 市街地の人出も減少 熊本

西日本新聞 熊本版 古川 努 壇 知里

 熊本県内で判明した男女3人の新型コロナウイルス感染のニュースが、3連休に影を落としている。絶好の行楽日和となった23日、屋外のレジャー施設がにぎわう一方、市街地の人出は減少し、マスク姿が一層目立った。情報不足からか、うわさがうわさを呼ぶ状況も。見えないから、怖い-。

 青空の下、熊本市動植物園(東区)は親子連れでにぎわっていた。「心配していたが問題なさそう」と職員は胸をなでおろした。

 ただし、来園者の多くはマスク姿。宮崎市から家族3人で熊本市に帰省した男性会社員(28)は「万全の予防をと思い、みんなでマスク」。子ども用にアルコール消毒も準備し、対策に抜かりはない様子だ。

 荒尾市のグリーンランドも「天気も良く、人出はいつも通り」。屋外のレジャー施設は開放感が安心感につながっているのか、今のところ影響は少なそうだ。

 だが、繁華街では状況が一変。人通りは目に見えて減っている。熊本市中心部の下通アーケードに面したタピオカ店で、日々、通りを眺める女性店員の肌感覚では「3割減」。

 マスク姿の人混みも、いつの間にか見慣れた風景に。特に、市電やバスの車内は他人との距離が近く、マスクの着用率が高い。

 大型商業施設「サクラマチ クマモト」近くの市電辛島町電停では、天草地方から訪れた男性が「地元ではしないけど、市内は感染者が出たからね」とマスクで防備。顔を出して歩いていた女性2人組も「バスに乗るときはマスクしますよ」。散歩中の男性(84)は「もう年だから、人一倍気をつけんと」と、バッグに除菌シートをしのばせていた。

 「人がぱたっと減った」。新市街アーケード近くで客待ち中のタクシー運転手の男性(74)の心配の種は、観光客減だ。「周囲のウイルスがいなくなる」というペンダント型の除菌剤を首にぶら下げ「効くかどうか分からん。客商売だけん、感染も覚悟」とむなしく笑う。

 うわさやデマの拡散も懸念される。県は県内3例目の感染者を「上益城郡居住の60代男性」とし、具体的な町名は公表していないが、上益城郡内の男性(48)は「うわさでは、うちの町」と聞いたという。

 県は「買い物に出掛けた」と行動の一部を明らかにしており、ドラッグストアで働く息子が「釣り銭を扱うのも怖い」と漏らすという。男性は訴える。「不確かな情報が出回るより、正式に発表すべきではないか」(古川努、壇知里)

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