J2開幕戦スタンド熱く 福岡ダービー北九州白星飾れず 過去3番目の集客

西日本新聞 北九州版 岩佐 遼介 金田 達依

 ギラヴァンツ北九州とアビスパ福岡が火花を散らした23日のJ2開幕戦。5年ぶりとなる福岡ダービーには、過去3番目となる1万3574人が小倉北区のミクニワールドスタジアム北九州を埋め尽くした。スタンドの半分以上を黄色に染め上げた北九州サポーターは大声援を選手たちに送った。

 チケットは試合前日までに完売。入場ゲートでは、試合を待ちわびる両チームのサポーターが長蛇の列をつくった。北九州サポーターの八幡西区の会社員鬼塚真千生さん(33)は「待ちわびたJ2開幕。福岡にだけは負けたくない分、テンションも上がっている。大声援で選手を後押ししたい」と応援用の拡声器を強く握りしめた。

 試合は序盤から、個の能力で勝る相手にボールを保持されたが、北九州は人数を掛けて何度もピンチの芽を摘(つ)んだ。MF新垣貴之選手(23)のクロスをダイレクトでMF高橋大悟選手(20)がシュートを放つ惜しいシーンもあり、サポーターのチャント(応援歌)は尻上がりに大きくなった。

 均衡が破れたのは前半終了間際。ゴール前の狭いスペースで素早くパスをつながれ、シュートを打ち込まれて先制を許し、スタンドはため息に包まれた。サッカー少年だという小学6年、柴田一徹君(12)=八幡西区=は「最初から激しく攻め合っていて迫力がすごい。後半に2点取って巻き返してくれるはず」と力を込めた。

 攻めあぐねるシーンも多かった北九州は、ハーフタイムに小林伸二監督(59)が「(後半は)立ち上がりからセカンドボールへの意識を高く」とチームを鼓舞。後半開始直前、スタンドではサポーターが拡声器で「負けたわけじゃない。相手に負けない応援で選手を後押ししよう」と呼び掛けた。

 一進一退の攻防が続いた後半、相手の鋭い攻撃を防ぎつつ、コーナーキックのこぼれ球を新垣選手がゴール前でシュートを放つも、得点にはつながらない。

 FW池元友樹選手(34)やFWディサロ燦(あきら)シルバーノ選手(23)を投入し、相手に疲れが見えた終盤には何度も相手ゴールに迫ったが、試合終了のホイッスル。北九州のゴール裏はため息に、福岡側は歓声に包まれた。

 若松区の農業半田敏明さん(65)は「結果は残念だったが、ゲームは北九州の方がつくっていた」と評価。小倉南区の大学3年野口賢乃さん(21)は「差はシーズンを通じて縮めていける範囲。J2は厳しいと実感したけど、どんなことがあっても応援するので気後れせずに頑張ってほしい」とエールを送った。

 試合後、先発出場したFW佐藤亮選手(22)は「勝てなかったことが一番の反省点だ。1試合ずつ成長している姿をサポーターに見せたい」。FW町野修斗選手(20)は「シュートチャンスは少なかった。ワンチャンスをものにできるようになりたい」と振り返った。 (岩佐遼介、金田達依)

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