童謡「汽車ポッポ」は「鉄橋だ鉄橋だ たのしいな」と歌う…

西日本新聞 オピニオン面

 童謡「汽車ポッポ」は「鉄橋だ鉄橋だ たのしいな」と歌う。鉄橋の一体何が楽しいのやら、と理解に苦しむ方も多いかも

▼筆者は鉄橋が楽しい方の種族に属している。そして渡っている川の名前を知りたくて仕方ない。河畔に立つ看板の河川名を読み取ろうと目を凝らすのが常だ。そこまでの集中力を発揮して名前が分かったとて、特段の意味はないのであるが

▼世の中には物好きな同好の士も多いと見える。国土交通省四国地方整備局徳島河川国道事務所という漢字21文字もある役所が「川の時刻表」を作成した。吉野川水系の河川を対象に、列車ごとに各鉄橋を通る時刻を分単位で表した涙ぐましい労作である(ホームページで閲覧可)

▼「魅力を再発見し、地域住民に河川への関心を深めてもらう」こと。「四季折々に様変わりする川と列車が一つになる瞬間」を楽しんでもらうことが目的とある。既に北海道版も出ているから人気も需要もあるのだろう

▼九州にも久大線や肥薩線など、川と幾重にも交差する風雅な鉄路がある。清流や渓谷が車窓の右に左にと移りゆくさまは至福の景観。スマートフォンなんぞをいじっている場合ではない

▼当然ながら、鉄橋からの景色は列車に乗らないと見られない。お薦めの絶景スポット、その通過時刻を紹介すれば鉄旅の楽しみが増す。ひいては収益も増す、かもしれない。「川の時刻表・九州版」。どうだろう?

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