博多の道路愛称、どうやって名付けた? 95カ所「もっと身近に」

西日本新聞 ふくおか都市圏版 手嶋 秀剛

 博多まちなか支局(福岡市博多区店屋町)の周辺を歩くと「櫛田表参道」「博多通り」「冷泉通り」など、地元色豊かな道路名を記した表示をあちこちで目にする。誰がいつ、どんな理由で付けたのだろうか?早速、“名付け親”を探してみた。

 「道路愛称事業として2009年度から13年度にかけて、博多部を中心に95カ所に付けました」

 名付け親は博多区役所だった。担当の企画振興課は「近隣の道路に親しみを持ってもらい、生活も便利になれば」と事業の目的を説明する。愛称は、地域の歴史や特性などを踏まえ、地元の自治協議会などからの申請を基に決めたという。

 九州一の歓楽街・博多区中洲の道路には「ロマン通り」「新橋通り」「楽天地通り」「永楽町通り」など、ネオン街の風情漂うニックネームが付いていた。愛称の中には「西町筋」「土居通り」など古くから博多に根付いたものもある。ただ、大半が新たなもので、定着するにはしばらく時間がかかりそうだ。

 博多区ではまだ耳慣れない道路愛称だが、福岡市内の幹線道路には半世紀以上前に付けられ、すっかり根付いた愛称もある。「昭和通り」もその一つだ。かつては、五十メーター道路と呼ばれていたが、1969年に市制施行80周年を記念し、福岡市が公募して名付けた。

 かつて西鉄の路面電車が走っていたことから「電車通り(電車道)」と言われ、75年の電車廃線後は「貫線」と呼ばれていた「明治通り」も、89年の市制100周年に公募した愛称で、今では定着した。

 一方で、市が公募した道路愛称にも、なかなか浸透しないものもある。普及の決め手は、市民の生活感覚や街のたたずまいにマッチしているかどうかだろう。

 博多区企画振興課は「生活の場である通りを、より身近に感じてもらいたい。よそから来る人にも親しんでほしい」と、今後もマップなどを通して愛称のPRに力を入れるという。博多情緒豊かな通りのニックネームが根付けば、街の魅力がさらに増すに違いない。 (手嶋秀剛)

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