「つまらないなあ。人生こんなもんなのかな。きついなあ」…

西日本新聞 社会面 川原 隆洋

 「つまらないなあ。人生こんなもんなのかな。きついなあ」。夜中に突然、学生時代の友人からメールが来た。日々の生活へのネガティブな言葉が続いていた。苦しんでいる姿が浮かび、嫌な予感もして、すぐに電話した。

 大丈夫だった。でも、心は折れていた。会社は合併の末に「出向の身で閑職だよ」。体調は芳しくなく、両親の不幸が続き、子どもは巣立って寂しいという。「50歳をすぎ万事順調の人なんていない。仕事、家庭、健康、両親、老後…。気にしていなかった現実が見えてくる年齢なんだよ」「近いうち会おうな」と声を掛け、やりとりを終えた。

 くらし面の「生きる 働く」(火曜付)を担当している。なぜ働くのか。なぜ生きづらいのか。仕事優先で多くのことを犠牲にしていないか。友人の苦悩は、多くの人が直面している「今」なのかもしれない。担当の編集委員とともに考え、友に届けられる紙面を作りたい。 (川原隆洋)

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