アフガンの干ばつ今も 中村哲さんの記録映像上映 大分で講演会

西日本新聞 大分・日田玖珠版 井中 恵仁

 アフガニスタンで用水路建設に取り組み昨年12月、現地で凶弾に倒れた「ペシャワール会」の現地代表だった中村哲医師=享年73=の活動を紹介する講演会が18日、大分市のホルトホール大分で開かれた。現地で活動経験がある講演者の2人は、干ばつ被害に苦しめられているアフガニスタンへの支援を訴えた。

 2011~14年に現地で活動した国際協力機構(JICA)の永田謙二さん(63)は、中村医師がアフガニスタンの住民を巻き込み、現地の石工技術を生かして用水路を造ったことを紹介。今では現地の人が維持や管理も行っており、「非常に大きな成功要因になった」と分析した。

 事業を他の地域に広げようと、中村医師とともにガイドラインの作成も進めてきた。中村医師から「やりぬく決意と工夫が大事だ」と教えられた永田さんは「今後も活動を支援していきたい」と誓った。

 現地で9年にわたり中村医師と活動したNGO「PMS」(平和医療団日本)支援室長の藤田千代子さん(61)は、干ばつで地面が乾き、ひび割れた様子を写真で紹介した。中村医師は日本に伝えてほしいことを聞かれるといつも「干ばつについて知ってほしい」と返していたという。現地では2年前にも州の半分が干ばつになっており、藤田さんは継続的な支援を訴えた。

 この日は約200人が聴講。中村医師の活動を記録した映像「アフガニスタン 干ばつの大地に用水路を拓く~治水技術7年の記録」の上演会もあり、映像が終わると拍手が湧き起こった。(井中恵仁)

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