免許返納で公共施設無料 北九州市が65歳以上に特典カード配布へ

西日本新聞 北九州版 東 祐一郎

 65歳以上の高齢ドライバーの事故を減らそうと、北九州市は運転免許証の自主返納をした高齢者に、市内の公共施設を無料で利用できる特典カードの配布を始める。市によると、返納を促すために公共施設の利用料を無料にするのは政令市初。免許返納で外出する機会が減ってしまう高齢者に、外出を勧める狙いもある。

 事業名は「北九州市免許返納特典カード」で、2020年度一般会計当初予算案に事業費200万円を盛り込む。

 対象施設はスポーツ70施設、文化6施設、産業観光9施設の計85施設。戸畑区に16年に完成した浅生スポーツセンターの室内プール(高齢者180円)や、小倉北区の松本清張記念館(同480円)、若松区の脇田海釣り桟橋(同500円)などを無料で、年6回まで利用できる。

 19年4月以降に免許を自主返納して「運転経歴証明書」の交付を受けた65歳以上の高齢者が対象で、市に申し込めば、特典カードの交付を受けられる。

 市によると、運転免許を持っている65歳以上の市民は約13万3千人で、18年の返納者は3042人、19年は1~11月で3843人に上る。同年4月に東京・池袋で80代の男性が運転する乗用車が暴走し、母子が死亡する事故などの影響で、自主返納者が増えたとみられる。

 市内で発生した交通事故で65歳以上の運転者が関わったのは、18年が6649件で、19年は5542件。過失の最も重い「第1当事者」の割合は18年が22・8%、19年が21・8%だった。 (東祐一郎)

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