なりたい自分の手本は地域に 小6の「未来予想年表」社会人が先生役

西日本新聞 ふくおか都市圏版 今井 知可子

 「なりたい自分」のお手本は地域に-。青葉小(福岡市東区)の6年生児童が卒業を前に、10年先、20年先の自分の姿を思い描いた「未来予想年表」を作った。さまざまな職場の第一線で働く住民たちが先生役となり、授業の中で「夢をかなえる極意」を伝授。児童は、完成した年表を手に住民の前で「なりたい自分」を生き生きと発表した。

 同小6年生は昨秋、自分たちの進む道を考える授業に取り組んだ。なりたい職業をどう選び、どう進んだらいいんだろう?

 校区に住む社会人がゲストティーチャーとして来てくれた。警察官、ネイリスト、医師、キャビンアテンダント、幼稚園教諭…。夢をかなえて現在の仕事に就いた身近な大人に、子どもたちは直接、話を聞いた。

 本間友一郎さん(12)は地元の病院長が話した「小を積んで大となす」という言葉が印象的だった。小さな努力を重ねることで大きな目標にたどり着ける。「生き物が好きなので科学者になりたい。そのために物理や英語の勉強にも力を入れたい」

 子どもたちが次に参考にしたのは、米大リーグの大谷翔平選手が高校時代に作った目標設定シート。最終目標までの行程を、「○歳で○○になる」と順を追って設定する。どんな進学先を選び、どんな資格を取るか。夢をかなえるには励まし合える家族や仲間も大事だ。年表には結婚、子どもの誕生、退職後の活動なども細かく書き込まれた。

 看護師になりたい鮫島瑞姫(みずき)さん(12)は勉強の他に、「周りの人を笑顔にできること」が大事だと考える。日常のあいさつでコミュニケーションをとり、誰とでも仲良くなれる自分になりたい。そして、こう年表に書き込んだ。「22歳で結婚、女の子の母になり、28歳で看護師長になる」

 昨年末、地元の青葉公民館で約70人の住民を前に、子どもたちは一人ずつ夢を披露した。低学年の頃から見守り、夢のヒントも教えてくれた地域への感謝を伝えた。「難しいことがあっても、頑張って夢をかなえてね」。住民からの励ましを胸に、子どもたちは次のステージを目指す。 (今井知可子)

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