謝恩会や送別会、自粛した方がいい?感染症専門家に聞く

西日本新聞 社会面 井上 真由美

 肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染が、九州でも広がっている。感染拡大を防ぐため、どんなことに注意すればいいのか。「あなたの特命取材班」に寄せられた身近な疑問に答えながら、今必要なことを考える。

 「3月上旬に高校の卒業式があり、夜は保護者会主催の謝恩会が予定されている。自粛した方がいいか」「歓送迎会シーズンを迎えるが、例年通り開いていいだろうか」…。大人数が集まる機会への不安が募っている。

 感染症を専門とする北九州市の山口征啓(ゆきひろ)医師は「参加人数や規模にかかわらず、最低でもこの1~2週間は不要不急の会合や外出は中止か延期にした方がいい」と呼び掛ける。政府が25日に公表した基本方針は、閉鎖空間において近い距離で多くの人と会話する環境ではせきやくしゃみがなくても感染するリスクがあると指摘。山口医師も「対面で話し込む飲み会やランチ、お茶などは時間が長くなればなるほど感染リスクが高まる」という。

 26日現在、九州の感染者は福岡、熊本2県の計7人で、30人以上に増えている北海道や東京と比べて少ない。「九州での自粛は早いと思うかもしれないが、感染経路不明な患者がいるということは、市中に無症状の感染者が相当数いると推測できる」と山口医師。この段階でリスクを抑え込まなければ「取り返しのつかないことになる。とりあえず2週間は我慢して、その後は感染状況を見ながら適切に判断してほしい」と訴えている。 (井上真由美)

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