“マスク材料”の噂で…トイレットペーパー品切れ相次ぐ 「全くのデマ」

西日本新聞 黒田 加那 坂本 信博 福間 慎一 綾部 庸介

 熊本県内のドラッグストアやスーパーマーケットで、トイレットペーパーが品切れする事態が相次いでいる。会員制交流サイト(SNS)では、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの影響を指摘した上で「マスクの材料に紙が回されるので不足する」「中国から原材料を輸入できなくなる」といった臆測の声が続出。不安に思った人が購入に走っているとみられるが、西日本新聞「あなたの特命取材班」の取材に業界団体は「全くのデマ」と否定している。

 熊本市中央区のドラッグストアによると、27日の開店時には十分な在庫があったが、午前中から問い合わせが相次ぎ、昼すぎには完売。関係者は「周辺の店はどこも完売。うちには在庫を問い合わせる電話や来店者が絶えない」と話す。

 「(トイレットペーパーは)マスクと同じ原料。買っといて損はない」「備蓄としてあったら安心」-。SNS上にはこうした書き込みが急増し、九州エリアではツイッターで話題になる「トレンドワード」になった。

 静岡県内の製紙会社によると、マスクは一般的に繊維を重ね合わせた「不織布」から製造。同社の関係者は「トイレットペーパーは再生紙(パルプ)から作られており、マスクとは関係ない」と指摘する。製紙メーカーの日本製紙クレシア(東京)の広報担当によると「マスクの生産はしていない。トイレットペーパーは日本国内でのみ生産しており、通常通り生産・出荷している」と否定した。

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