さがびより、夢しずく特A 2019年産米の食味ランキング

西日本新聞 佐賀版 金子 晋輔

 日本穀物検定協会による2019年産米の食味ランキングで、県産米の「さがびより」が10年連続で、「夢しずく」が3年連続で最高評価の「特A」に選ばれた。県産米は昨年、台風による塩害や夏の日照不足などにより、作況指数が全国最低の58だった。苦境の中で高い評価を得たことに、関係者は「生産者が勇気づけられる」と喜んでいる。

 さがびよりは09年にデビューし、大粒で弾力性のある食感が特徴。19年産は5340ヘクタールで作付けされた。夢しずくは00年から栽培され、軟らかく粘りがあり、同年産の作付面積は6230ヘクタール。いずれも県の独自品種で高い評価を得てきた。

 だが、昨年の県産米は記録的な不作に見舞われた。農林水産省の作況指数は全国平均が「平年並み」の99だったのに対し、佐賀県は全国で唯一の50台となって「不良」に。JAさがによると、粒の形や着色の有無など見た目で評価するJAさがなどの検査で、さがびよりは例年、最上位の1等級が90%近いのに、昨年は5%ほどに落ち込んだ。

 県内の農業関係者には、炊いた米を試食して味を評価する食味ランキングへの出品をためらう声もあったが「苦しい時だからこそ出品しよう」となったという。

 食味ランキングには44道府県から155点が出品。協会の評価員20人が外観、香り、味、粘り、硬さ、総合評価の6項目を5段階で、基準米と比較した。

 特Aに選ばれたのは、「さがびより」「夢しずく」など54点で、前年より1点減少。九州では「にこまる」(長崎)が2年連続で、「あきほなみ」(鹿児島)が7年連続で最高評価を獲得。前年は次点の「A」だった「コシヒカリ」(熊本)「ヒノヒカリ」(宮崎)も特Aとなった。

 Aは前年から6増の73点で、前年まで3年連続で特Aだった「夢つくし」(福岡)がAに転落するなど産地間競争は激化。温暖化に対応した品種改良を進めるなど生産現場の模索は続く。県担当者は「生産者が作りやすく、収量も多い品種の研究を継続していきたい」と話した。

 山口祥義知事は27日の県議会本会議で「記録的な不作となった中で得た評価は、生産者の高い技術力によるもので本県の誉れだ。大変喜ばしい」と述べた。(金子晋輔)

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