「どこに預ければ」「働く親への補償は」…休校要請に嘆く保護者も

西日本新聞 社会面

 「子どもをどこに預けたらいいのか」。小学1年生の娘がいる福岡市の男性会社員(40)は頭を抱える。妻(40)も仕事があり、両親は遠方に住む。ニュースが流れた直後から民間の学童保育を探したが「対応できるか協議中」との回答だった。「もし見つからなかったら妻と交代で仕事を休むことを考えないといけない」

 子どものスポーツ教室に付き添っていた同市中央区の主婦(46)はニュース速報で臨時休校の要請について知った。小中高の3人の子どもがおり「感染防止が必要とはいえ、大きくなった子をずっと家の中に閉じ込めるのは難しい」と不安をのぞかせた。

 小学5年生の娘がいる同市の女性会社員(46)は「子どもへの感染を防ぐという点ではいい事かもしれないが、在宅勤務も有休消化もできる人とできない人がいる。働く親への補償もないまま休校と言われても、不安しかない」。小学2年から中学2年まで3人の子を育てる大学職員の女性(43)=福岡県大野城市=も「現実的に仕事は休めないし、テレワークの制度もない。外に出掛けさせるわけにもいかないだろうし、1カ月以上もどう過ごさせたら…」と困惑した。

 幼稚園児の親にも動揺が広がる。福岡市の40代女性は「幼稚園も休園になってしまうと、多くの保護者が路頭に迷う。高齢の祖父母に預けたいが、もし子どもが症状がない感染者だったらと思うと、ためらってしまう」と話した。

 「根回しがなく、あまりに拙速だ」。長崎県内で学習塾を経営する男性は、政府対応を批判した。「学校が休みになると共働きの家庭からは午前中から開けてほしいと要望が来るだろう」と話す。3月には高校入試や国公立大学入試の後期試験を控える。「入試があるなら塾を開けないわけにはいかないが、感染が広がる恐れもある。どうすればいいのか」と嘆いた。

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