119番通報をしたのは…

西日本新聞 ふくおか都市圏版 吉田 真紀

 119番通報をしたのは初めてだった。数日前、歩道に高齢男性が倒れていた。目を閉じ、ぐったりしている。一足先に異変に気付いていた通行人の男性と相談し、通報することに―▼はやる気持ちを抑え、消防署員に状況を説明していると、高齢男性の目がわずかに開いた。ひとまずほっとした直後、近隣住民らしき男性が出てきて「いつものことなんですよ。さっき、派出所に連絡しましたんで」と言い残し、去って行った▼電話口の消防署員も高齢男性を知っている様子。差し迫った病状でもなかったようで、結果的に「緊急性のない通報」をした形となった。早まってしまったかな、と思いを巡らしながらも、それ以上に、先を急いでいて尋ねられなかった「いつも横たわっている」理由が気になって仕方ない。(吉田真紀)

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