登校見守る73歳、小3からうれしい贈り物「世の中こげんことが…」

西日本新聞 筑豊版 田中 早紀

 福岡県飯塚市長尾の交差点で小中学生の登校を見守る同市の川上功さん(73)にこの冬、うれしい贈り物があった。近くの小学校に通う3年生の瓜生紗希さん(9)が、黒いマフラーをプレゼント。子どもの優しさに触れた川上さんは、毎日マフラーを首に巻き、厳しい寒さも乗り越えてきた。

 大工の川上さんは40年ほど前から、仕事の傍ら交通安全協会の活動を続けてきた。協会の支部長を退いた2017年3月以降、それまで月1回のペースだった朝の見守りを、毎朝するように。今では交差点を通る小中学生十数人の顔を全員覚え、笑顔で声をかけるようにしている。

 プレゼントをくれた紗希さんはその中の1人。送迎をしている祖母礼子さん(64)と「毎朝、寒いのに立ってもらっているからお礼をしたいね」と話し、紗希さんがマフラーを選んだ。昨年12月、登校時に紗希さんが恥ずかしそうに「はい」とだけ告げ、渡したという。

 「いつもみんながじこにあわないように 寒い中立ってくれてありがとうございます」。マフラーには紗希さんが書いたハート形の手紙も添えられていた。川上さんは「世の中、こげんことがあるんやな」と振り返り「元気なうちは立っていたい。励みになった」と笑顔で話した。 (田中早紀)

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