中道のバイデン氏初勝利 米大統領選民主候補争い第4戦 

西日本新聞 国際面 田中 伸幸

 【コロンビア(サウスカロライナ州)田中伸幸】米大統領選の野党民主党候補指名争いは2月29日、第4戦の南部サウスカロライナ州予備選が行われ、序盤戦で出遅れていた中道派のバイデン前副大統領(77)が、第2、3戦で連勝した最左派のサンダース上院議員(78)を制し圧勝した。バイデン氏は初勝利。これまで健闘していた中西部インディアナ州の前市長で中道派のブティジェッジ氏(38)は4位にとどまった。

 サウスカロライナは黒人有権者が多く、米メディアによると29日も投票者の半数以上を占めた。バイデン氏は黒人のオバマ前大統領を支えた副大統領として知名度が高い上、保守色の濃い南部ではサンダース氏が掲げる急進的な改革への抵抗感が根強く、支持につながったとみられる。結果次第で選挙戦から脱落しかねなかったが、踏みとどまった。

 バイデン氏は29日夜、コロンビアで演説し「大勝利だ」と宣言。16の州・地域で予備選などが集中する3月3日のスーパーチューズデーへ向けて支持拡大に意欲をみせた。

 米メディアの中間集計によると、得票率はバイデン氏48%、サンダース氏19%。11%の3位にはサウスカロライナに巨額の資金を投じテレビCMなどを集中的に流した実業家の大富豪スタイヤー氏(62)が入ったが、スタイヤー氏は29日夜「勝機が見いだせない」として撤退を表明。ブティジェッジ氏や左派の上院議員ウォーレン氏(70)ら他候補は10%以下だった。

 民主党候補指名争いは、各州などに割り当てられた代議員計約4千人をそれぞれの選挙結果に応じて奪い合う仕組み。米メディアによると、これまでの代議員獲得数はサンダース氏がリードしているものの、サウスカロライナの勝利でバイデン氏が急追する展開となった。

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