タクシー業界「打撃計り知れない」 北九州市で運転手の新型肺炎確認

西日本新聞 北九州版 野間 あり葉 白波 宏野

 北九州市内で初めて小倉南区在住のタクシー運転手の男性が新型コロナウイルスへの感染を確認されてから一夜明けた2日、タクシー業界関係者は対応に追われた。中国や韓国からの観光客は激減しており、タクシー運転手は「日本人も乗り控えると打撃は計り知れない」と戸惑っている。

 「本来は稼ぎ時なのに朝から一人も乗せていない」

 JR小倉駅前を中心に営業するタクシー運転手の男性(51)は嘆いた。別の運転手の男性(70)も「中国人はぱったり見なくなった。日本人客もどんどん減っている」と打ち明けた。

 北九州・京築地区のタクシー会社77社が加盟する「北九州タクシー協会」は2日、新たな対策として乗車前に体温を測ることや点呼で乗務員の体調を把握することを加盟社に要請。協会関係者は「乗車は断れない。自衛策が大切だ。市は早く感染ルートを解明してほしい」と話した。

 タクシー会社は独自に対策を強化している。北九西鉄タクシー(八幡東区)は1月以降、ドライバーの出勤時、検温と発熱の申告を義務づけた。マスクは会社が配布して着用を義務づけている。勝山タクシー(小倉北区)も乗務員の体調確認の徹底を図っている。

 北九州空港を管理する北九州エアターミナルは2月25日からエスカレーターの手すりやトイレのドアノブなどのアルコール消毒を1日1回実施してきたが、今後は消毒の回数を増やすことを検討している。

 利用者にも困惑は広がっている。小倉北区の魚町銀天街で買い物をしていた門司区の女性(75)は「買い物でよくタクシーを使うが、感染したらどうしようかと思うと不安だ」と漏らした。 (野間あり葉、白波宏野)

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