民主指名争い、混戦か独走か 米大統領選スーパーチューズデー

 【ワシントン田中伸幸】米大統領選の野党民主党候補指名争いは3日、14の州などで一斉に予備選や党員集会が行われる「スーパーチューズデー」を迎える。指名争いは各州・地域に割り当てられた代議員計約4千人を選挙結果に応じて奪い合う仕組みで、3日は総数の3分の1が決まる“天王山”だ。序盤戦で最多の代議員を獲得した最左派サンダース上院議員が独走態勢を築くか、猛追する中道派のバイデン前副大統領や他候補が巻き返して混戦に拍車が掛かるかが焦点だ。

 最大の注目は全米最多の代議員(415人)を擁する西部カリフォルニア州だ。これまでは指名争いの終盤に予備選が行われ、大勢がほぼ決まった後となることが多く重要視されなかった。今回は時期が早まり、その結果は全体の情勢を大きく左右する。南部テキサス州(228人)も代議員が多い。

 両州ともヒスパニック系や黒人など非白人層が多く、勝敗の鍵を握る。サンダース氏は非白人層への支持拡大が課題だったが、戦略的に運動を展開して着実に浸透。世論調査で両州ともリードしている。特にカリフォルニアは「地球温暖化などサンダース氏が重視する問題への関心が高い」(陣営関係者)。大勝すれば独走状態が見えてくる。

 サンダース氏を追うバイデン氏は直前の南部サウスカロライナ州での圧勝を生かせるかが鍵だ。3日に予備選が行われる同じ南部のテキサスやバージニア、ノースカロライナの各州は保守色が強く、穏健路線のバイデン氏に一定の評価がある。同じ中道派のブティジェッジ氏が選挙戦から撤退したことも追い風だ。サンダース氏と互角に戦えば、以後の指名争いは事実上2人に絞られそうだ。

 台風の目は今回から選挙戦に加わる前ニューヨーク市長の大富豪ブルームバーグ氏だ。民主支持層から今なお根強い人気を誇るオバマ前大統領と市長時代に緊密な関係だったと印象づけるテレビCMを繰り返し放映するなど豊富な自己資金を投じて独自の運動を展開し、バイデン氏に代わる中道派として浮上を狙う。

 ただ、中道同士が票を奪い合えば、サンダース氏を利する。3日の結果次第では「中道一本化」の動きが強まる可能性もある。

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