議会の会期短縮や傍聴中止も 新型コロナ対策で福岡県内

西日本新聞 ふくおか版 後藤 潔貴 丹村 智子 内田 完爾 田中 早紀 長 美咲

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、福岡県内の地方議会で定例会の会期短縮や、一般質問、傍聴の中止などが相次いでいる。通常、この時期の定例会は新年度予算案を審議する1年で最も重要な議会だが、感染防止対策に追われる執行部へ配慮した形だ。

 「答弁準備に時間を取られる部分が大きい」。一般質問を中止した志免町議会の丸山真智子議長は3日、その理由をこう説明した。町側が小中学校の休校や学童保育拡充、公共施設の休止などの対応に忙しい中、議会内で「担当課が普段1週間ほどかかる答弁準備をする余裕がないのでは」との議論があったという。

 当初6~24日の19日間の会期日程は、2日の議会運営委員会で18日までと6日間縮めた上で、2日間の一般質問の中止も決めた。登壇予定だった議員約10人に異論はなかったという。

 ただ、傍聴を予定していた男性(82)は「一般質問中止とは驚いた。十分な感染防止策を取った上であれば可能だったのでは」と疑問を呈す。丸山議長は「中止は苦渋の決断。正解かどうかは分からず、町民の不利益にもつながりかねないが、町に対し『一緒に頑張ろう』とのメッセージも込めた」と理解を求めた。

 飯塚市議会は会期を2日間短縮。職員が感染防止策に専念できるよう市議会が判断した。市民に議場での傍聴を自粛するようホームページで呼び掛ける一方、別室で傍聴できるモニターも設けた。3日の一般質問では、時間短縮のため通告した質問を一部取り下げた議員も。

 嘉麻市議会では、執行部から教育委員会関連の質問延期要請を受け、一般質問を予定していた議員9人のうち5人が取りやめたため、3日間の日程を1日だけに短縮する。

 北九州市議会は本会議を3~15日まで休会する。対策に専念するため北橋健治市長から「しばらく休会してほしい」と要請があった。30人から発言通告があった4日間の一般質問はすべて取りやめる。議員からは「議会軽視につながる。小さな会派は発言できなくなる」との意見もあった。議場でのマスク着用や飲料水の持ち込みも認める。

 3日開会した広川町議会は一般傍聴を中止した。今議会は、昨年12月の町議選で新たな議員構成になって初の定例会。初日に行われた一般質問には、傍聴中止を知らずに2人が来庁したほか、電話での問い合わせもあったという。インターネットによる議会中継などはなく、議事録の公表は約1カ月後となる。

 福岡市議会も本会議を2~9日まで休会し、審議を一部短縮する。宇美町議会も3日、2日間の一般質問中止を決めた。 (後藤潔貴、丹村智子、内田完爾、田中早紀、長美咲)

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