熊本6人目の感染者、症状なし 勤務施設で入所者らの検査開始

西日本新聞 熊本版 壇 知里 宮上 良二

 熊本県内6例目の新型コロナウイルス感染者となった有明保健所管内(荒尾、玉名両市、玉名郡)在住の40代女性は、集団感染が疑われている大阪市のライブに参加していた。女性は発熱などの症状がなく、国が定義する「濃厚接触者」はいないが、女性が介護施設に勤務していることを踏まえ、県は接触者を積極的に検査する方針。

 県などによると、女性が勤務する玉名市の介護老人保健施設「樹心台」は定員100人。女性は療養棟で働く介護福祉士で、県は5日、同じ3階で接触したとみられる同僚や入所者ら約70人のPCR検査を開始した。

 女性は2月15、16日に大阪市でのライブに参加し、翌17日に熊本へ戻った。新大阪駅から博多駅まで新幹線に乗り、高速バスで菊水インターチェンジ(和水町)まで、その後は自家用車で帰宅した。18~29日は計9日間施設に出勤し、大きなイベントには参加していない。

 3月1日に有明保健所に相談したが症状はなく、自宅待機を継続。4日、ライブ参加者に検査を呼び掛ける大阪府知事のツイッターの投稿を発見。別の友人も感染したことなどから、県が検査を実施。同日夜に感染が確認されたという。(壇知里)

デイケアなど受け入れ中止

 県内6人目の新型コロナウイルス感染者の女性が勤務する玉名市の介護老人保健施設「樹心台」は5日、デイケアサービスの受け入れを中止するなど対応に追われた。既にイベント中止などの影響が表れている地元の観光関係者からは、影響の拡大を懸念する声も出た。

 施設によると、先月下旬から入所者への面会や業者の出入りを断るなど感染防止策を取ってきたが、この日から1日20~30人が通うデイケアサービスの受け入れも中止。利用者と入所者全員の家族に電話で経緯を説明した。PCR検査を受ける約70人は、5日時点で発熱や体調不良などはないという。事務主任の男性は「冷静にやるべきことをやって早期に終結させたい」と語った。

 一方、市によると、通常は繁忙期である玉名温泉の3月の宿泊と歓送迎会などの予約キャンセルが、既に約7千人に上っているという。玉名温泉観光旅館協同組合の職員は「玉名市という言葉が表に出ることで、影響がさらに広がらないか心配です」と話した。

 市は同日、緊急の対策本部会議を開き、感染者発生の報告とともに3月の行事の中止や自粛要請の徹底を再確認した。(宮上良二)

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