『マトリ 厚労省麻薬取締官』 瀬戸晴海 著 (新潮新書・902円)

西日本新聞 文化面

 厚生労働省麻薬取締官、通称マトリ。薬物犯罪捜査に特化した約300人の精鋭集団で、福岡県出身の著者も40年間、大麻、覚醒剤、危険ドラッグなど違法薬物摘発の最前線に立ってきた。冒頭、108キロもの覚醒剤を水際で押収した生々しい場面が紹介されるが、その舞台も福岡だ。薬物汚染の深刻な広がりや密輸組織の悪辣(あくらつ)な手口もさることながら、危険な犯罪者相手に、おとり捜査までこなす取締官の半数以上は薬剤師資格を持つ専門家であることにも驚かされる。

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