「五輪の年だからこそ」 岡部平太の生涯舞台化、仲谷さん意気込む 

西日本新聞 ふくおか都市圏版 竹森 太一

 福岡県糸島市出身で、スポーツの聖地・平和台(福岡市)を創設した岡部平太(1891~1966)の生涯が今年7月、福岡の人気劇団「ギンギラ太陽’s」と「劇団ショーマンシップ」のコラボレーションで舞台化されることになった。岡部を演じるショーマンシップ座長の仲谷一志さん(54)は、糸島市で6日に開いた記者会見で「東京五輪の年だからこそ、スポーツを通じて平和を願った岡部の存在を世の中に知らせたい」と意気込みを語った。

 岡部は旧芥屋村で生まれ、小さい頃から運動能力に優れた。特に柔道で頭角を現し、その強さから「天狗(てんぐ)」と呼ばれた。米国留学で理論的なトレーニングを学んだが、その内容は国内では理解されずに旧満州(現中国東北部)へ。スポーツで国際交流を進めたにもかかわらず、息子を戦争で失い、それでも諦めずに平和台を創設した。

 今回の舞台「PEACE HILL 天狗と呼ばれた男~岡部平太物語」は、本紙連載などで岡部の存在を知ったギンギラ主宰の大塚ムネトさん(54)が、両劇団のタッグによる「戦後75年プロジェクト」として企画。脚本を担う大塚さんは会見で「岡部は自分が正しいと思った道を突き進み、スポーツの力を信じて『どげんかなる』と言い続けた。その物語を舞台で共有したい」と強調した。

 福岡公演(7月9~12日)に続く糸島公演は、東京五輪が開幕する7月24日に日程を合わせた。糸島ではシーンを追加し、地元の子どもたちと一緒に、岡部の幼少期のやんちゃぶりを舞台で披露する構想もある。仲谷さんは「岡部のようなすごい人物の物語が、各地の学校を回れるような作品になれば」と期待する。

 ギンギラの舞台は、かぶりものでモノを擬人化するユニークな演出が人気。大塚さんは「今回の舞台でも歌って踊る、大騒ぎのにぎやかな場面もつくりたい」とアピールした。 (竹森太一)

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