認知症防止 触れ合い大切【きみとさいごまで】

西日本新聞

 今回は犬の認知機能の衰えを考えます。認知症は日本犬と雑種に多く、欧米の犬種は少ないように感じます。衰えの兆候を、どうつかめばいいでしょう。

 例えば、寝床や犬小屋の場所が分からず、うろうろするようになります。名前を呼んだ際、耳が動いて聞こえているようなのに反応しないことも。「ぼんやりする時間が増えた」「飼い主を見ても喜ばず、知らない人を見たような反応をする」-。こうなると初期症状です。

 進行すると、散歩や触られるのを嫌がることがあります。飼い主を怖がることもあるし、そうでない犬も。認知機能の衰えの影響は複雑で、犬によって差が大きく、動物病院でも診断が難しいようです。

 うちにいる3匹で考えてみましょう。ラブラドルレトリバーの雌レナちゃん(16)と柴犬の雄ラッキー君(15)、雑種の雄モックン(15)です。

 全盲のレナちゃんは飼い主と暮らしているとき、わがままで夜鳴きをしていました。でも人が近くにいるとほえないし、触られるのも大好き。認知症ではないと思います。目が見えないため同じ場所をぐるぐる回って運動するので、動物病院で認知症と診断され、睡眠導入剤を出されていました。

 ラッキー君は最近、認知症の症状が出始めました。調子がいいと今までと同じように過ごしますが、状態が悪いと近づくだけで突然かみつきます。他の犬にも攻撃的です。

 モックンは一番、認知症が進んでいます。外が怖くて散歩に行けなくなりました。シャンプーや毛の手入れも嫌がります。でも、かみつくことはほぼありません。飼い主が会いに来ると、しっかり覚えているので何をされても嫌がりません。

 このように認知機能の衰えの影響はさまざま。でも、維持することはできます。飼い主が声を掛け、体に触って触れ合いましょう。人や犬用のおもちゃ、おやつなどで興味を引き、刺激を与えるのも大切です。よく観察し、今まで以上に愛情を持って触れ合うことが、結局は衰えを食い止めるように思います。

 (老犬ホーム「トップ」代表)

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