「涙止まらなかった」よさこい中止した主催者 思わぬ形での“開催”に…

西日本新聞 壇 知里

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止となった熊本県人吉市の「人吉よさこい祭り」が予定日の8日、会員制交流サイト(SNS)「ツイッター」上で“開催”された。

 九州内外から62団体が参加して開催予定だったが、2月20日に福岡市で九州初の感染者が確認されたことを受け、同23日に中止が発表された。

 今回、ツイッターでの開催を呼び掛けたのは、九州各地の男性踊り手約70人でつくるよさこいグループ「九州男組」。今月5日にメンバーの1人が無料通信アプリLINE(ライン)で「SNS上でできないか」と提案。「よし、やろう」とお祭り男たちのノリの良さで企画が始動した。

 翌6日からメンバーで手分けして全ての出演予定団体に連絡。ツイッターで「#SNSで人吉よさこい祭り」を付け、8日午前11時半から午後6時まで、プログラム通りの時間に各団体が踊っている動画を投稿する形で実現した。

 九州男組の川上耕史代表(44)=長崎県佐世保市=は「主催者の気持ちを思うと『中止になって残念』で済ませることなんてできない」とコメントした。

 一方、祭りを主催する「人吉よさこい銀翔会」の徳川禎郁代表(54)は、思わぬ形での盛り上がりに「こんな幸せでいいんでしょうか。一日中見ていました」。会場の確保、協賛金やスポンサー集め、チラシ作り…。祭りの準備には1年以上かかっただけに、中止を決断するまでの3日間は涙が止まらなかったという。8日は「ツイッターを見て来ました」と福岡から人吉に来た観光客も。「これからも自粛ムードに負けず、地元を盛り上げたい」と力を込めた。 (壇知里)

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