一斉休校、不安と結束と 久留米市でスタート

西日本新聞 筑後版 片岡 寛 平峰 麻由 山口 新太郎

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、福岡県久留米市の小中学校でも9日、国が要請した日程から1週間遅れて休校措置が始まった。休校に向けて準備をしてきた子ども食堂や学童保育所では、子どもの元気な声が響いたが、関係者からは不安の声も上がった。

 上津小敷地内にある上津校区学童保育所では約70人が宿題をしたり校庭で遊んだりして過ごした。支援員主任の国武光子さん(58)は「春休みが前倒しで始まったようなもので、支援員の人繰りが一番心配」と話した。年度末は新年度の準備など作業も山積する時期だが「終業後や土日にするしかなく、負担は大きい」と表情を曇らせた。

 市によると、市内には45の学童保育所があり約4千人が利用登録しているが、この時期に午前中から児童を預かることは当初の想定外だったため、市は5カ所で支援員が不足すると見込む。この日はそのうち4カ所の児童の一部を、隣接する小学校校舎で預かった。一方、学童保育未登録の小学1、2年と特別支援学級の児童も学校での預かりが始まった。6日時点での申し込みは456人に上っているという。

 昼食の確保も課題だ。県営住宅「パークタウン宮ノ陣」(同市宮ノ陣1丁目)の集会所で活動する子ども食堂「ひこうき雲」は9~24日(土日除く)、日中に自宅で留守番をする子どもを対象に、昼食の弁当を無料提供する。

 この日は朝から、代表の空閑秀則さん(73)が、手伝いに来た中学生2人と一緒に約30食を準備。昼には子どもたちがおにぎりと唐揚げが入った弁当を受け取った。空閑さんは「休校中は地域で見守るしかない。昼食があれば、働くお母さんの朝の負担も軽くなる」と話した。10日はフードバンクくるめから食材の提供を受ける予定という。

 仕事のため中1の長男と小4の長女を自宅で留守番させる市内の女性(38)は「昼食の準備が最も負担。子どもたちは外出したり友人と会ったりしないよう指導されており、ストレスがたまらないか不安です」と話した。 (片岡寛、平峰麻由、山口新太郎)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ