医療ケアに感染防止…障害児受け入れ 放課後デイサービスに緊張感

西日本新聞 西田 昌矢 坪井 映里香 野村 大輔

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、障害のある子どもが通う特別支援学校も臨時休校となっている。日中を一人で過ごすことが困難で、通常は放課後や長期休暇中に利用する「放課後等デイサービス」の事業所に預けられる子どもも少なくない。障害に応じたケアやきめ細やかな配慮に加え、感染予防にも気を配らなければならず、現場には緊張感が漂っている。

 長崎県教育委員会によると、県内の特別支援学校は分校を含め16校で、児童・生徒約1600人が通う。臨時休校で、うち5校にある寄宿舎も閉鎖され、寄宿生約100人は帰宅した。共働きやひとり親家庭を考慮し、各校は一時預かりも受け付けているが、今のところ2校の計4人にとどまる。

 放課後等デイサービスの各事業所は県教委や保護者からの要請に応じ、開所時刻を早め、朝から子どもを受け入れている。学童保育とは異なり、たんの吸引など医療的ケアを行う事業所もあり、感染拡大に対する警戒感はひときわ強い。

 長崎市のある事業所は15人ほどを5部屋に分散して預かるが、学校の教室よりも狭く、こまめな手洗いや消毒が欠かせないという。別の事業所関係者は「肌への刺激を極端に嫌い、マスクを嫌がる子どももいる。現場は特有の苦労もある」と話す。

 備蓄したマスクや消毒液が不足するところも。本来ならば職員全員に行き渡らなければならないが、ある女性職員は「節約のため、子どもと接触する職員分しかない」と打ち明ける。

 放課後等デイサービスを利用する側にとっても、臨時休校が長期化すれば、利用料は1割を上限に利用者が支払うため、負担が増すことになる。北九州市は今回の臨時休校で新たに利用を始めた家庭を対象に負担額の全額補助を始めるとしており、今後はこうした対応を求める声も上がりそうだ。 (西田昌矢、坪井映里香、野村大輔)

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