難関の国家資格に合格した高校生 熊本県内15年ぶり「後輩の大きな励み」

 球磨工高電気科を1日に卒業した尾方幸河さん(18)=熊本県山江村=が、難関の国家資格とされる第3種電気主任技術者(電験3種)に合格した。県教育委員会によると県内の高校生で15年ぶり、同校生徒では50年ぶりの快挙。尾方さんは4月から電気設備会社に就職予定で「学んだ知識を生かし、仕事の幅を広げたい」と意欲を燃やしている。

 電験は、高電圧の電気設備を管理する資格。3種は5万ボルトまで扱うことができ、電柱や鉄塔の高圧線から受電する設備や、太陽光や水力といった小規模の発電設備が対象になる。昨年9月にあった試験の合格率は全国で9・3%。県内では390人中30人(7・7%)が合格した。

 尾方さんは1年生のときに、電験3種の資格を持つ電気科クラス担任の田代雅志教諭(38)から勧められて電験への挑戦を始めた。試験科目は、理論▽電力▽機械▽法規-があり、専門用語や法令の理解、数学や物理の計算力が問われる。

 1年生のときは「どの科目も歯が立たなかった」(尾方さん)。学校側が夏休みや放課後に課外授業を開いて後押し。尾方さんも帰宅後、電気科教諭が作った教材や過去問で勉強を続けた。2年生で法規に合格。3年生で残る3科目に合格し、電験3種の免状を手にした。

 この2年間に、コンセントなどの工事ができる第2種電気工事士の資格を取得。より難易度が高い第1種電気工事士と、2級電気工事施工管理技術検定にも合格した。

 尾方さんは「電気は社会のさまざまな場所で使われているのが魅力。勉強を続けられたのは、同級生と切磋琢磨(せっさたくま)したおかげ」と話す。電気科クラスは仲が良く、34人全員が1年生から無欠席で卒業した。

 3月末で定年を迎える西智博校長(60)も電験3種の資格を持つ。「尾方君の合格は、たゆまぬ努力の成果。後輩たちにも大きな励みになる」と若者の奮闘をねぎらった。 (和田剛)

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