心込めて「あなたへ」 卒業式の曲を学年集会で披露 福岡・幸袋中3年

西日本新聞 筑豊版 四宮 淳平

 新型コロナウイルス感染対策の政府要請を受けて福岡県内の各小中高校は2日以降、臨時休校となった。急きょ決まった休校による混乱を避けるため、県内の一部地域では週末の2月29日を出校日とし、修了式を開いたり、未習分を補う授業を行ったりして、学年末を慌ただしく終えた。

 飯塚市の幸袋中では、卒業式を控えた3年生約80人による学年集会を開いた。古野守和校長は「新生活への準備に今日から取り掛かってほしい。せっかくの長い休み。家の手伝いなど時間を有効に使ってほしい」と呼び掛けた。

 生徒たちは校歌を歌った後、ステージ上に移動。卒業式に向けて練習を重ねてきた合唱曲「あなたへ」を本番さながらに歌い上げた。聞き入っていた教師らの胸にも複雑な思いが交錯したのか、息の合った純粋な歌声に目を潤ませる姿も。「心を込めて歌ってくれて感動した」。学年主任の長浜美寿々教諭(36)は生徒たちをたたえた。

 指揮を担当した宮房滉斗さん(15)は「あと2週間あるはずだった楽しい時間がなくなるのは悔しい。でも笑顔で終わりたい」。級友と抱き合って思い出を振り返ったという野見山香織さん(15)は「残りの時間を大切にしたい」と話した。

 飯塚市では、12日に中学校、17日に小学校で卒業式が行われる。新型コロナウイルス対策でいずれも式典時間は大幅に短縮されて30分程度の予定で、在校生と来賓は参加しない。(四宮淳平)

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