あなたも明日から弁当上手!著者15年の知恵をすぐにマスターできる参考書

西日本新聞

 この春、突然の環境の変化により、今まであまり経験がない子どもの為の弁当を毎日作らなければならなくなった方も多いかもしれない。そういう方にぜひ参考にしてほしい一冊だ。

 弁当作りは、慣れないうちはかなりの負担になる。限られた時間のなかで、他の家事等と並行して行わなければならないし、おかずも毎日同じというわけにはいかないだろう。しかし、そのうちコツを覚えて習慣になってくると、自分なりの段取りが生まれて徐々におかずのバリエーションも増え、手早くできるようになってくる。ただ、そうなるまでにはある程度時間が必要なのは事実だ。本書はその慣れるまでの期間を、著者の力を借りてグッと短縮することができるような、実にありがたい内容の使える「弁当参考書」なのだ。

 著者が言うように、弁当作りで本当に大事なことは「作り続ける」こと。凝った弁当である必要はなく、毎日ストレスなく簡単に作れて当たり前に続けられる弁当こそが、作る場合だけでなく食べる側にも必要とされる弁当だ。そこで著者は、無理なく作り続けることができるよう弁当作りをパターン化し、本書でそのテクニックを紹介してくれている。

 まず提唱する調理器具は、卵焼き器ひとつだけ。野菜をゆで、卵焼きを作り、肉や魚介で主菜を作る。この順番で行えばおかずがスムーズに作れるし、洗い物も少なくて済む。

 そして野菜をブロッコリー・アスパラ・いんげん・キャベツ・・・、主菜を鶏・豚・牛・魚介と、毎日材料の種類と味付けを変えるだけで、バラエティに富んだ弁当をしかも悩まずに一週間作り続けることができるのだ。

 実はおかずはこの3つで十分。栄養はもちろん、卵の黄色、野菜の緑と彩りも良く、これにプチトマトでも加えれば立派なもの。そして少し慣れてきたら卵焼きに具を混ぜてみたり、炒り卵やオムレツにしたりと変化を付け、ピクルスなど作り置きの副菜をプラスしていけばよい。

 何よりうれしいのは、素材ごとにさまざまな調理法が紹介され、分かりやすく便利なこと。組み合わせのバリエーションは無限だ。巻末には、もっと簡単な「どんぶり弁当」も紹介されている。炒めてご飯に乗せるだけ。これだけでも立派な弁当になると分かっていれば、ずいぶんと弁当作りに対するハードルが低くなるに違いない。

 

出版社:学研プラス
書名:藤井弁当
著者名:藤井恵
定価(税込):1,320円
税別価格:1,200円
リンク先:https://hon.gakken.jp/book/2380107800

西日本新聞 読書案内編集部

PR

読書 アクセスランキング

PR

注目のテーマ