片づけ・掃除は生きるために必要な暮らしの基本。後悔する前に教えたい!

西日本新聞

 恥ずかしながら、筆者自身の子育てで反省していることのひとつに、子どもに片づけや掃除の習慣を正しく身につけさせられなかった、ということがある。これは多くの親も同様に感じているようで、あるアンケートでは、小中高いずれの年代においても半数以上の保護者が、子どもの生活面の「整理整頓・片づけ」に悩んでいるという調査結果が見られた。
 
 概ね、子どもが小学校高学年になってから片づけや掃除をさせようとしても既に遅く、反抗心からあまり言うことを聞かないもの。いくら強制的にさせようとも嫌々ながらでは身につかず、結果として中学高校、ひいては大人になっても整理整頓や掃除を進んでやろうとはしなくなってしまう。

 やはり小さいうちから習慣づけることが、子どもの将来にとって極めて重要なのである。何故ならそれは、身の回りを清潔にして健康を保つ、という人間らしく生きるために最も基本的なスキルを養うことでもあるからだ。著者が言う通り、必ずしも「高学歴や立派な仕事が人を幸せにしてくれるわけではない」のだ。

 では、子どもにどう教えたらいいのだろう。本書は、「10歳までに身につけたい」シリーズのひとつとして、室内環境改善コンサルタントである著者が、幼少期の子どもに「片づけ&掃除力」を授けるための方法を様々なアプローチから示してくれる。まずは小学校低学年の子ども向けに、楽しく読みながら自主的に掃除を行うことを促すような「片づけクイズ」や「そうじゲーム」から。そして親の為に、片づけ・掃除の必要性の意識を高めてくれる解説や、ぜひ知っておきたい内容が満載のコラム、子どもへの効果的な教え方についてなど。この一冊で、親子どちらも片づけや掃除について深く学ぶことができるようになっている。

 例えば、「子どもの年齢別 掃除知育プログラム」という、掃除内容、ポイント、ほめ言葉が分かりやすく整理された一覧表があるが、これにはなんと1~2歳用からの記載がある。その年齢から根気よく教えていれば、子どもに一生ものの宝を与えることができたのかもしれない・・・という後悔と同時に、実行できる人が羨ましくなった。これから親になる人達には、ぜひ本書を手に取ってほしいと思う。

 

出版社:青春出版社
書名:10歳までに身につけたい 子どもが一生困らない片づけ・そうじのコツ
著者名:山口由紀子
定価(税込):1,496円
税別価格:1,360円
リンク先:http://www.seishun.co.jp/book/21844/

西日本新聞 読書案内編集部

PR

読書 アクセスランキング

PR

注目のテーマ