3.11「忘れない」九州の人々 行事中止でも復興祈る

西日本新聞 内田 完爾 御厨 尚陽

 「あの日を忘れてはならない」。東日本大震災から9年を迎えた11日、九州各地でも多くの人々が被災地に思いを寄せた。新型コロナウイルス感染症の拡大で予定の変更や行事の縮小を余儀なくされながらも、犠牲者の冥福と復興を祈った。

 北九州市小倉北区の紫川水上ステージでは、市民約700人で被災地の復興を願って歌う「紫川大歌声喫茶」が例年通り予定されていたが、感染のリスクが高いとされる高齢者の参加が多く見込まれたため、やむなく中止に。それでも「支援を途切れさせるわけにはいかない」と、有志の約10人が集まった。復興支援ソング「花は咲く」を歌った後、黙とうをささげた。

 主催する実行委員会の辻利之委員長(65)は「気持ちだけでも届けたかった」。歌う姿は動画にして被災地に届けるという。

 福岡市・天神の警固公園では、地元のボランティア団体が追悼集会を実施。感染防止対策として、東北地方の物産市を取りやめるなどした。団体のメンバーが「東日本大震災の追悼をしています」と呼び掛けながら周辺を回り、通り掛かった人たちが献花台に手を合わせていた。夕方には、約200個の発光ダイオード(LED)を並べて「3・11」の明かりをともした。

 同級生と一緒に会場を訪れた同市早良区の女子中学生(15)は「家族を亡くして、つらい思いを抱えた人が大勢いる。絶対に忘れない」と話した。 (内田完爾、御厨尚陽)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ