女子会、演奏会、祭り…ネット代替開催が続々 相次ぐイベント中止

西日本新聞 九州+ 郷 達也

 新型コロナウイルス感染症対策としてスポーツや文化イベントの中止が相次ぐ中、オンライン形式で「代替開催」する催しが増え始めている。人を集めず、主催者がインターネットなどで参加者をつなぐ手法。関係者は「コロナの影響を受け止めた上で、場所にとらわれないつながりを大切にしたい」と話している。

 2月29日、福岡県久留米市の老人ホームを会場に市内の女性グループが計画していた、女性同士の交流イベント「久留米10万人女子会」は「オンライン女子会」として開催した。

 10万人の女性をつなげて地域の未来のあり方を考える機会をつくることを目指し、昨年3月に初開催し、約600人が集まった。今年も飲食や物販、子ども向け縁日コーナーなどを準備、300~400人が参加予定だったが、「安全を守り、感染を防ぐために」とオンラインに変更した。

 当日は、会場の老人ホームに中心メンバーの国武ゆかりさん(38)=同市=ら事務局などの数人が集まり、会員制交流サイト(SNS)のフェイスブックでライブ配信。市内の校区ごとに参加者が地域の暮らしなどを報告する形で進めた。国武さんは「単に自粛するのではなく、こうしたいざという事態にしっかり向き合い、何ができるかを考える地域にしたい」と話す。

 熊本県多良木町では2月28日、地元有志が町の文化ホールを使って開催している音楽イベントがネット中継に切り替えられた。「アマチュアナイト」と題したイベントは市民演奏家十数組が出演、観客を含め50人ほどが集まる月1回の手作りライブで、2008年から息長く続く人気の催しだ。

 137回目のこの日は、主宰する同町の大西毅さん(46)と東泰宏さん(47)だけが会場入り。出演者たちが大西さんとスマートフォンのビデオ通話アプリでつなげ、自宅で演奏する様子をライブ中継した。

 演奏者は観客の顔が見られなかったが、大西さんは「いつもの会場の雰囲気で脳内再生してもらい、楽しんでもらえた。場所にとらわれず、共通の人たちとネットでつながり、楽しむことはできる」と話す。

 九州内外から62団体が参加予定で中止となった熊本県人吉市の「人吉よさこい祭り」も8日、SNSのツイッター上で各団体が踊っている動画を投稿する形で開催。全国の地方公務員と中央官僚、学生が500人規模で集まる交流イベント「よんなな会」も8日に東京で予定していた会をオンライン開催に切り替えた。 (郷達也)

PR

社会 アクセスランキング

PR

注目のテーマ