新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、感染症「ペスト」が再注目…

西日本新聞 社会面 中野 剛史

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、感染症「ペスト」が再注目されている。14世紀には欧州人口の3分の1以上が失われたという歴史がニュースで取り上げられ、カミュの小説「ペスト」も書店で売り切れているらしい。

 ネズミからノミを経て、ヒトへの感染経路が広く知られるペスト。死の恐怖に中世では「予防に土を食べると良い」などのうわさが流布されたが、そんなことで伝染を止められるわけがなく、3千万人もが犠牲になったとされる。

 「26度のお湯でウイルスが死滅」「マスクと同じ原料でトイレットペーパーが作られている」。現代も根拠のないデマが飛び交う。インターネット時代が故に、災害や疫病の流行に合わせ、ものすごい速さと規模で偽情報は拡散していく。ネットの世界の“迷惑ネズミ”に、だまされてはいけない。メディアの中に身を置く一人として、こんな時だからこそ、正確な情報を届けたい。 (中野剛史)

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