城野遺跡を県史跡に指定 依岳神社棟札、高祖神社棟札は有形文化財に

西日本新聞 ふくおか版 前田 倫之

 福岡県教育委員会は13日、県文化財保護審議会の答申に基づき、九州最大級の方形周溝墓が出土した城野遺跡(北九州市小倉南区)を県史跡に、依岳(よりたけ)神社(宗像市)の社殿の造営に関わった人物の名前などが記された棟札を県有形文化財に、それぞれ新たに指定し、高祖神社(糸島市)本殿・拝殿の棟札を県有形文化財に追加指定することを決めた。県指定文化財は計691件になる。

 城野遺跡は付近の2遺跡と一体となって、この地域の弥生時代の拠点集落だったとみられる。指定は、弥生時代終末期のものとされる方形周溝墓(東西約16メートル、南北約23メートル)の範囲。2009年の発掘調査で見つかり、2基の箱式石棺も出土。地域の有力者に関係する人物が埋葬されたと考えられ、城野遺跡から見つかった九州2例目の玉作り工房の跡の存在も含めて、邪馬台国と同年代の「クニ」の実態を知る上で重要と評価された。

 宗像社(宗像大社)と特に関係が深い末社の一つである依岳神社の棟札は、1471~1934年に作られた10枚。特に1471年の棟札は県内最古級で、同神社の中世からの変遷や地域の信仰者の存在を物語る貴重な歴史資料と判断された。

 木造社殿建築として県内屈指の歴史を誇る高祖神社本殿・拝殿の2012年の有形文化財指定後、新たに確認された棟札5枚は、本殿の建立時期(1541年)や改修時期などが記され、現存の資料と年代が符号。建築遺構と棟札が現存している県内で最も古い事例という。(前田倫之)

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