休校乗り切れ「青春ラーメン」200円 高校生以下対象 福岡の4店協力

西日本新聞 藤村 玲子

 福岡市南区など福岡県内4カ所の豚骨ラーメン店が16日、新型コロナウイルスの感染拡大で休校となった高校生以下の子どもたち向けに格安のラーメン販売を始めた。麺は、県内の製麺会社が無償提供した県産の麺用小麦「ラー麦」を使用した。大人たちの善意がつながり生まれた1杯200円のラーメンの名は「青春ラーメン」。人情たっぷりの味を共にすすり合い、学校生活の中断で失われた青春の一ページをつづってほしい、と店主らの願いを込める。

 青春ラーメンの生みの親は、同区でラーメン店「光四郎」を営む黒田光四郎さん(46)。「子どもたちを笑顔にしたい」と、学生ラーメン(490円)の量を変えずに200円に大幅値下げ。3月から昼食の混雑解消後に出していた。

 取り組みを聞いた同県大野城市の「博多製麺処(しょ)」の中野監(あきら)工場長(44)は「赤字覚悟の取り組みはすごい」と感銘。黒田さんの店と直接取引はなかったものの、「ラー麦」麺1200玉の無償提供を申し出た。

 思わぬ麺の提供に喜んだ黒田さんだが「麺が使い切れなかったら善意が無駄になる」と考え、店主仲間に青春ラーメンの同時提供を呼び掛けた。即座に太宰府市の「博多ラーメン屋十(いっ  とう)」、筑紫野市の「閤(たい  こう)ラーメン」、久留米市の「なかむら亭」が応じた。

 「光四郎」の現在の来客数は通常の約3割。感染が長引けば経営の見通しが立たないのはどの店も同じ。黒田さんは「苦しい時こそ仲間と笑い合って乗り切ることが大切。青春ラーメンを通じて子どもたちにも伝えたい」と話す。(藤村玲子)

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 青春ラーメンの提供は3月末までの予定。各店とも午後1時からで終了時間と定休日は店で異なる。

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