休校継続、子どもの心身に影響は… 佐賀 感染者接触の23人陰性

西日本新聞 佐賀版 金子 晋輔

 新型コロナウイルスの感染者が佐賀県内で初めて確認されたのを受け、県内の小中学校や高校などは16日からの学校再開を見送り、臨時休校を継続した。多久市も他の19市町と同様に休校期間を24日までとすることを決めた。

 県は、感染した佐賀大の20代男子学生と接触した23人にPCR検査を実施し、いずれも陰性と確認。「現時点で感染拡大は起きていない」とした。引き続き23人を経過観察し、人通りの多い場所に行かないよう自粛を求めている。

 県によると、男子学生がフランスから帰国した4日から、感染が確認された13日までに学生と接触したのは、フランスに一緒に渡航した佐大生4人▽診察した医師や看護師ら医療関係者7人▽アルバイト先の2人▽食事などした知人10人。

 学校再開が一転して見送りとなり、臨時休校となった16日、急きょ開放された学校や放課後児童クラブ(学童保育)は衛生対策に追われた。ただ利用者が依然として少ない施設が目立ち、県内での感染確認による警戒感の高まりをうかがわせた。先生たちは長期の休みを強いられる子どもたちの心身の影響を気にかけた。

 唐津市の長松小の2年生を受け入れる長松第1放課後児童クラブでは、これまでも机や遊具の消毒、手洗い、うがいを徹底。県内の感染確認を受け、チーフの吉村実根子さん(44)は「一緒に遊ぶ子どもを引き離す訳にもいかない。やり過ぎはよくないし…」と次の一手に悩む。16日の利用は十数人で、利用者数に大きな変化はないという。

 別の児童クラブの女性チーフ(29)も「保護者の危機意識が強く、思っていたより利用者が少ない状態が続いている」と話す。

 開放された学校も利用者数は想定内にとどまったようだ。16日から児童クラブの開所を午後のみに短縮した佐賀市。本庄小の受け入れ数は先週まで1日当たり約15人だったが、16日は児童クラブ登録者42人を含む51人に。開放する教室を1部屋から4部屋に増やして対応した。

 佐賀市は図書館など市営施設を今月末まで休館に。現在も開館する県立図書館(佐賀市)を長女(7)と訪ねた女性(40)は「近くの市立図書館分館も休館し、ここまで来ないといけないのが大変」。

 長期化する休みの過ごし方に戸惑い、居場所の少なさも感じる子どもたち。学校現場は感染防止を重視しつつ、年度末という節目をどう迎えるか模索する。

 有田町の大山小は、19日の卒業式の打ち合わせを行った。18日は5年生が自主登校し、式の準備をしてもらう予定。篠原一彦校長は「卒業式には出席できないが、来年は自分たちが卒業生となるという自覚を少しでも持ってもらいたい」。

 16日を臨時登校日とした上峰町の上峰小では6年生が学習課題を提出し、17日の卒業式の準備をした。北島大雅君(12)は「休み中は外出できず退屈だった。友達と久々に会えてうれしい」と笑顔を見せた。

 修了式まで登校日のない学校では子どものストレスが懸念される。小城市の岩松小は17、18両日、児童の生活リズムや健康状態を家庭に聞き取る。砂後典之校長は「休校が長期にわたるので子どもの心身の健康が心配」と語った。 (金子晋輔)

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