休校どう過ごしてる?親子に聞いてみた 「ポイント制」取り入れる人も

西日本新聞 筑豊版 田中 早紀 福田 直正

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、政府が小中学校などの臨時休校を要請してから、2週間あまり。福岡県筑豊地区の子どもや保護者はどのように過ごしているのか、街で尋ねた。

 3月上旬の平日、飯塚市の勝盛公園。多くの親子連れが遊んでいた。同市の主婦後藤みどりさん(37)は、休校後、初めて長男(9)と長女(7)を公園に連れ出した。感染を心配し、できるだけ外出させず、習い事の水泳も休ませるが、ストレスがたまらないか心配。平日には人が少ないと考えた。「子どもはすごく楽しそう。ただ、土日は人が多そうなので、公園で遊ぶのは難しいかな」

 文部科学省は、休校中の子どもの過ごし方について、人の集まる場所への外出を避け、基本的に自宅で過ごす、としているが、運動不足やストレスを解消するために「日常的な運動や遊び(散歩、縄跳び、ブランコなど)を安全な環境の下で行っていただきたい」との見解を示しており、外遊びを禁じていない。

 小学1年と4年の兄弟を公園で遊ばせていた小竹町の会社員男性(44)は「ショッピングセンターなど人混みは避けるが、休校後も外遊びさせている。うがいや手洗いは徹底させている」と強調した。

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 「人が集まる学童保育に行くと、かえって感染するのでは」。飯塚市の40代会社員女性は、こう心配し、一斉休校で子どもを預かる学童保育を使わず、小学4年の次女を自宅に残す。中学2年の長女と一緒なので不安はないという。

 市内の小学校18校に設置される学童保育「児童クラブ」は例年の長期休みに比べると、利用者が400~500人ほど少ない。市教育委員会は机の間隔を広げ、各クラブにマスクを配布する対策を講じ、受け入れ態勢を整えていたが、担当者は「増えると思っていたので、想定外だった」。

 田川市の介護職の女性(40)は、小学4年の長男を放課後児童クラブに登録しているが、「狭い空間に集まるなら休校の意味がない」と祖母に任せる。祖母宅まで車で約20分。「仕事終わりに迎えに行くのも大変」と打ち明けた。

 ある会社員男性(28)は共働き。面倒を見てくれる人がいないので、小学1年の長男を学童保育に通わせる。「妻とできるだけ行かせたくないよね、と話しているが、留守番はできない。兄か姉がいればなんとかなったかもしれないが…」

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 日常を見直す機会となり、暮らしにちょっとした変化をつけた親子もいた。

 週末、田川市の公園で小学1年の長男を遊ばせていた公務員男性(34)宅では「ポイント制」を導入。夜9時までに寝たら百点、朝8時までに起きたら50点-などと決め、たまったら1時間ゲームをしていい、というルールだ。時間を見つけ、自転車を友人に借り、自宅周辺で練習をした長男は、補助輪なしで乗れるようにもなった。

 飯塚市の大内田裕美子さん(39)は、久しぶりに小学2年の息子を遠賀川の河川敷へ連れてきた。友人から河川敷で遊んだら楽しかったと聞き、数日ぶりに外出。周囲には誰もおらず、妹とともに、自転車に乗ってはしゃいだ。

 普段はしないベランダの掃除も子どもたちと行うなど、退屈させないように心掛けている。しかし、「ずっと子どもを見るのも大変だし、学校がないのはかわいそう」。日常が戻るのを心待ちにしている。 (田中早紀、福田直正)

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