バイデン氏の指名濃厚に 3州で完勝、米民主党候補予備選

西日本新聞 田中 伸幸

 【ワシントン田中伸幸】米大統領選の野党民主党候補指名争いは17日、3州で予備選が行われ、中道派のバイデン前副大統領(77)が南部フロリダ、中西部イリノイ、西部アリゾナの各州を制した。バイデン氏は「候補指名に近づいている」と勝利宣言。最左派のサンダース上院議員(78)を突き放し、指名獲得へ大きく前進した。

 候補指名争いは全米各州・地域に割り当てられた計3979人の代議員を、予備選や党員集会の結果に応じて奪い合う仕組み。独走するバイデン氏がこの日も圧勝したことで、指名に必要な過半数の代議員を獲得する可能性が高まった。

 米メディアによると、サンダース陣営は18日、「支持者と運動の在り方について話し合う」と表明、撤退の是非には言及しなかった。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けた国家非常事態宣言後、初めて行われた予備選は、17日に予定されていた中西部オハイオ州での投開票が延期。実施された3州でも、バイデン氏支持が多い高齢者が感染を恐れて投票を控える恐れが指摘され影響が注目された。

 しかし、米メディアによるとフロリダ州などでは期日前投票を済ませた有権者が多く、指名争いの先頭に立ち、3州の世論調査でもリードしていたバイデン氏の優位は揺るがなかった。

 バイデン氏の独走を食い止めたかったサンダース氏だが、支持層のヒスパニック(中南米系)のうち、キューバからの亡命者らが多いフロリダ州では、サンダース氏がキューバ革命後のカストロ政権の政策を一部擁護する発言をしたことで反発を招いた。新型コロナの影響で予備選直前に積極的な選挙活動ができず、反撃ムードを高められなかったことも響いた。

 バイデン氏は17日夜、インターネット上に投稿した動画で、サンダース氏について「手法は異なるが所得格差対策などのビジョンは共有している」と述べ、協調を呼び掛けた。

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