転院初日、青空にほっと 連載・霹靂の日々【17】大島一樹

西日本新聞 くらし面

 ようやく転院先が決まったのは、ソーシャルワーカー(SW)さんのお話を聞いてから1週間ほど後のことでした。そこは、義父の強い勧めもあり、大分県の由布院にある病院。義父は昔、仕事での負傷後その病院でリハビリをし、とても良い病院だと気に入っていました。

 私といえば、ずいぶん遠いなと感じていましたが、かと言って近くにもっと良い病院があるのかも知らず、またSWさんから勧められるまま決めるのも気が引ける、という心境。

 子どもたちには「転院せんといかんらしい」から「じいちゃんの勧めで、由布院になった」とだけ。彼らにしたら「分かった」と言うしかなかったでしょう。私も流されるまま、というていでした。

 後で少し悔やんだのは、もっと自分でいろいろ調べれば良かったということ。そうすれば、制度や病院のことなども早い段階で理解でき、さまざまな不安も小さくなっていたかも知れません。

 「流されるまま」であっても転院の手続きなどはなかなか煩雑でした。転院先への紹介と申し込み、ストレッチャー(車輪付き寝台)の乗る介護タクシーの手配や、同乗する看護師さんや機材の手配などなど。SWさんっていろんなことをご存じなんだと感心でした。

 バタバタと追われつつ日程なども決め、梅雨も終わりかけの7月初旬に転院、青空が気持ちの良い日でした。 (音楽プロデューサー、佐賀県みやき町)

PR

くらし アクセスランキング

PR

注目のテーマ