【動画あり】ブルートレイン輝き戻った 小学生と社長がコンビで改修

西日本新聞 中野 剛史

 ピッカピカで帰ってきたよ-。地元の小学生と東京の会社社長が世代を超えた「鉄ちゃん」タッグで修復活動に当たってきた、福岡市東区の貝塚公園の寝台特急「ブルートレイン」の客車「ナハネフ22 1007」の改修が終わり、19日にお披露目された。さびが目立っていた車両は、全国の鉄道ファンからの寄付を元に専門業者の手で塗り直され、日本の鉄道輸送を支えていた当時の輝きを取り戻した。

 貝塚公園のナハネフは1965年製造。現役時代、東京-博多を走った寝台特急「あさかぜ」や、九州内の寝台急行として活躍した。87年に引退、90年にJR九州が福岡市へ貸し出した。編成の最後尾に連結され、制動機を備える「緩急車」で、1000番台の改造車。国内唯一の貴重な車両となる。

 修復に取り組んだのは公園近くに住む小学5年の坂井(かずま)君(11)と、東京在住の会社社長高橋竜さん(46)。国鉄ファンの高橋さんは2012年、貝塚公園の車両を自費で改修したが、風雨で劣化が進んだ。その姿を見た利優君が「ナハネフが泣いている。僕にできることはありませんか」と高橋さんに声を掛け、共に修復に乗り出した。

 資金集めはクラウドファンディングを活用し、300万円の目標で始めた。貴重な車両ということもあって目標を大きく超え、約565万円が集まった。さらに高橋さんの持ち出しも加えた約1100万円をかけて、東京の専門業者が2月から作業し、窓枠なども取り換えた。

 この日は、公園を管理する福岡市東区役所が2人に感謝状を贈った。「あさかぜ」時代の3本のラインが復活した車両を前に利優君は「ナハネフがうれしそうで僕もうれしいです。この車両を造った人たちがどんな思いで造ったのか、興味を持ってもらえれば」とにっこり。

 高橋さんは「修復を繰り返すだけではいけない。この車両をどうすれば守っていけるのか、皆で考えていきたい」と話した。(中野剛史)

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