国の有形文化財に福岡から3件 豊前・教円寺の鐘楼など

西日本新聞 ふくおか版 前田 倫之

 国の文化審議会が19日に答申した登録有形文化財(建造物)は、福岡県内から「教円寺」(豊前市)の鐘楼と、「県い業会館」(大木町)の本館と旧宿直棟の計3件が選ばれた。県内の登録有形文化財は171件になり、豊前市と大木町では初めて。

 周防灘に面し、江戸時代に港町として繁栄した宇島の教円寺は浄土真宗本願寺派の寺院。小倉藩による宇島の築港と同時期の1821年に建てられた。50年に正式な寺院に昇格し、鐘楼は63年に建築された。高さ約13メートルの珍しい3層構造で、かつては物見やぐらも兼ねたと伝えられている。

 県い業会館は、イグサ栽培から畳表、ござの生産まで、イ草産業が筑後地方で最も盛んだった1936年、関連組合の事務所として本館と旧宿直棟が完成。現在でも県内のい業関係5団体の事務所として使われている。町内でも希少な洋風建築の本館と、対照的にしっくい仕上げの和風の旧宿直棟を合わせて、い業の近代化と当時の繁栄ぶりを今に伝える建築として評価された。

(前田倫之)

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