玄界島の天然ワカメ、人気商品に成長 荒れる冬場も収入安定

西日本新聞 社会面 下村 佳史

福岡沖地震から15年

 2005年3月の福岡沖地震で家屋の7割が全半壊した福岡市西区の玄界島で、振興策の一環として始まった天然ワカメの加工品づくり事業が順調に軌道に乗っている。海が荒れ、出漁できない日が多い冬場の収入安定に向け、市漁協玄界島支所が加工場を設け、漁業者らを雇用して生産。歯ごたえのある食感が人気で島を代表する特産品に成長した。

 島では地震後、海水温の変動など海況の変化が原因とみられる漁業不振が続いた。新たな活路を開くため、国の支援制度を活用し、09年度に天然ワカメの塩蔵加工の設備を整えた。生産時期は3~4月いっぱい。素潜り漁でワカメを刈り取って水揚げし、加工場で先端部分などを切り除いてから沸かした海水で湯通し。その後、塩漬けにして製品化し、1シーズンに約20トンを出荷している。

 男女約20人がワカメ採りや加工に携わる。加工場で働く宮本勝通さん(69)は「漁をするには厳しい時期に、仕事が続けられるので助かっている」。同支所の細江四男美会長(65)は「サワラの加工品も近く製品化する予定。季節ごとにさまざまな種類の魚を加工し、一年中、雇用できる運営を実現したい」と話す。 (下村佳史)

防災訓練は中止

 福岡沖地震から15年となる20日に玄界島で予定されていた防災訓練は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け中止される。

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