証拠隠滅か、事件直後に服買い着替え 容疑の男、自転車店強盗殺人

西日本新聞 社会面 西村 百合恵 古川 大二 木村 知寛 小川 勝也

 福岡市博多区住吉2丁目の自転車店で従業員女性(42)が殺害されて現金が奪われた事件で、強盗殺人などの容疑で逮捕された無職佐々木達也容疑者(34)=大阪市住吉区=が、事件直後に近くの衣料品店で洋服を購入し、着替えて逃走していたことが19日、捜査関係者などへの取材で分かった。福岡県警は、捜査の目をかいくぐり、証拠隠滅を図る狙いだったとみている。購入履歴や目撃情報などから、犯行時間は4日午後5時半~6時の可能性が高いという。

 佐々木容疑者は同日夕、女性の首を絞めて窒息死させ、現金約10万円を奪った疑いが持たれている。事件数日前から福岡を訪れており、「金が必要になり、金がほしくて店に入った」などと話しているという。

 関係者によると、佐々木容疑者は4日午後6時前、黒の上着にジーンズ姿で衣料品店を訪れ、マネキンが着ていた白っぽいジャンパーを指して「あの上着をくれ」と注文し、代金3万数千円を現金で支払った。店員がタグを切り、その場で着替えた。黒の上着に目立った汚れはなく、買い物袋に入れて持ち帰ったという。

 マスクなどで顔を隠すそぶりはなかったが、滞在時間は5分足らず。店員は「慌てている様子だったので印象に残った」と話した。

 捜査関係者によると、自転車店は同日午後5時ごろまで女性が1人で店番をして通常通り営業していたが、午後5時半ごろには男性が接客していたとの目撃情報がある。県警は、この男性が佐々木容疑者の疑いがあり、同時刻前後に女性を殺害し、徒歩で衣料品店に向かったとみている。

 着替えた後は中洲方面に移動。数日間、偽名を使って福岡市の宿泊施設を転々としていたという。

 別の関係者によると、佐々木容疑者は、2011年から今年2月25日まで大阪市内の会社に介護職員として勤務していた。元勤務先の関係者は「どう受け止めていいのか分からない」と話した。

(西村百合恵、古川大二、木村知寛、小川勝也)

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