冬の玄界灘に沖縄県魚と同科の魚 唐津市呼子町沖で発見

西日本新聞 佐賀版 野村 創

 佐賀県唐津市呼子町沖の玄界灘で、亜熱帯に生息するニセタカサゴの群れを同市のダイビングインストラクター浪口知記さん(32)が見つけ、撮影した。ニセタカサゴは沖縄県魚グルクン(タカサゴ)と同じタカサゴ科の魚で、琉球列島や伊豆諸島のサンゴ礁域などに生息している。専門家は「温かい海域に生息している魚種で、玄界灘で見つかるのは珍しい」としている。

 撮影したのは2月29日。呼子沖の水深約10メートルの海中で、体長10センチほどのニセタカサゴ40~50匹が泳いでいるのを確認した。この場所では2~3月にかけて数回、目撃したという。

 浪口さんによると、呼子沖の今年2月の海水温は14度ほど。昨年の同時期より1度、3~4年前より2~3度高く、「玄界灘では夏場でも見たことがなく、水温が低い冬に見つかって驚いている。玄界灘の水温が上がり、グルクンが住める環境になっているようだ」と推測している。

 長崎県佐世保市の九十九島水族館クラゲ・魚類課の真鍋勇平さんは「2005年に長崎県男女群島の調査で初めて確認できた魚で、玄界灘で見られるのは大変珍しい。海流に乗ってきたなど迷い込んだ可能性もある」と指摘する。 (野村創)

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