黄砂、PM2・5…飛来物にウイルスは付着するの?

西日本新聞 山下 真

 大陸から飛来する微小粒子状物質PM2・5や黄砂など、大気中を漂う物質が気になる季節を迎えた。「新型コロナウイルスはPM2・5や黄砂に付着して飛んでこないの?」「人が吸引した場合、感染しないの?」。飛来物にどのくらい注意する必要があるのか。

 福岡管区気象台によると、黄砂は中国の砂漠などで、強風で吹き上げられた砂が上空の風に乗って浮遊する現象。近年は減少傾向にあるものの、例年春になると観測されることが多い。

 大気中の飛来物と健康への影響を研究する大分県立看護科学大の市瀬孝道教授(環境毒性学)は「PM2・5や黄砂に付着したとしても、ウイルスが生存したまま大陸から飛来することは考えにくい」とみる。

 市瀬教授によると、大陸からPM2・5が飛来するには1日以上かかる。一般的にウイルスは空気中では長い期間生存できないといい、付着しても紫外線などさまざまな環境ストレスにさらされ、死滅する可能性が高いという。

 「大陸からの飛来物をそれほど気にする必要はない。それよりも、ステンレスのドアノブなどに付着すれば、新型コロナウイルスはしばらく生存するという研究もある。屋内の身近な環境で感染しないよう、手洗いやうがいを励行してほしい」。市瀬教授は語った。(山下真)

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