「ここが正念場」大分県、医療体制を強化 検査能力も倍に

西日本新聞 大分・日田玖珠版 岩谷 瞬

 大分市の国立病院機構大分医療センターで九州初となる新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したとみられ、広瀬勝貞知事は21日、県内の医療体制を強化すると発表した。既に感染の有無を見分けるPCR検査の検査能力を倍増したほか、感染者に対応する病床数も2・5倍の約100床に拡充する。

 県によると、PCR検査はこれまで県衛生環境研究センター(大分市)のみで行われており、1日の検査数は最大で60件だった。県は大分市保健所と協力し、17日からは1日最大120件まで増やした。

 感染者の入院や治療はこれまで県内8カ所の指定医療機関で行われており、病床数は40床だった。県は、重度の呼吸器疾患の治療が可能な他の医療機関でも受け入れるよう要請。他の11医療機関でも治療などが可能となった。

 広瀬知事は学校再開について「(感染者増加の)影響は当然ある。本年度中の再開は難しい」との見通しを示し、4月以降の再開は感染拡大の状況を見て判断すると明かした。県立学校の終業式や新年度用の教科書の配布は、学年や学級ごとに分けて行うなど拡大防止対策を徹底した上で実施。各市町村の小中学校や私立の学校も同様の対応を要請する。特別支援学校の終業式は取りやめるという。

 また、手洗いやせきエチケットなど感染予防の徹底、人が密集する密閉空間を避けること、高齢者や持病がある人の不要不急の外出自粛などを改めて県民に要請。「ここが感染拡大防止の正念場。県としてしっかり取り組むので、ご理解とご協力をお願いしたい」と呼び掛けた。(岩谷瞬)

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