佐世保市の中央公園再整備「周知不足」 市民と計画共有求める声 

西日本新聞 長崎・佐世保版 竹中 謙輔

 長崎県佐世保市宮地町の中央公園再整備計画に対し、市民や議員から「計画が周知されていない」「市民の意見を反映してほしい」との声が上がっている。市の進め方は適切だったのか。計画のポイントとこれまでの経緯を検証した。

 議論を呼んでいるのは、スポーツ広場のリニューアル。屋内遊戯施設、飲食店や駐車場などが整備され、2022年に供用開始する計画だが、YOSAKOIさせぼ祭り実行委員会はこれまでのようにメイン会場として利用できるかどうかを懸念。市に話し合いを求めている。

 市は公共施設の整備費を民間事業者が負担し、管理や運営を担うPFI方式を採用。17年に新設された公募設置管理制度(Park-PFI)を併用した全国初の事例という。朝長則男市長は「民間ならではの視点で、中心市街地のにぎわいを創出する政策的効果と市の財政負担を軽減する効果を期待する」(3月2日の市議会答弁)とメリットを強調する。

 20~40年度に、公園を整備する民間事業者に設計、建設、管理費など約12億円を支出する予定だ。

 では、市は計画をどのようにして市民に伝えたか。

 市によると、16年10月に中央公園を含む名切地区まちづくり構想の中間素案をホームページで公表。インターネットで意見を募った(パブリックコメント)。募集期間の1カ月に届いた意見は3件だった。公園付近の5町内会からは書面で意見を集めた。

 17年1月に構想を策定した後、PFI導入を決定。この年から公共施設を官民連携で運営するための意見交換会を開いている。中央公園再整備についても年1回、建設業や飲食店の経営者などとやりとりをしているが、参加者は限られる。

 計画の具体化に向け、19年2月にはインターネットで「公園に期待するもの」など6項目の市民アンケートを実施し、848人から回答を得た。19年5月発行の広報紙は名切地区再整備の特集を組んだ。

 市は一定の情報を発信しているが、必ずしも市民に行き渡っていないようだ。

 官民連携の意見交換会に3年前から参加する男性は「子ども向け屋内施設が有料だと、市は今年2月のときも言わなかった。計画の詳細を知ったのは最近だ」と話す。別の男性は「市民の意見を広く聞き、構想をよりよくする作業があってもよかったのではないか」と残念がる。

 市によると、民間事業者は計画に対する市民の声を聞くワークショップの開催を提案している。(竹中謙輔)

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