九州最大級の団地が再生に着手 開発から半世紀、宗像市の日の里団地

西日本新聞 一面 今井 知可子

集合住宅棟を一部閉鎖、住民の交流の場に

 九州最大級の団地として開発され、半世紀近くが経過した福岡県宗像市日の里で、同市による住民アイデアを生かした再生プランが今春、スタートする。閉鎖した集合住宅棟を多世代が集う交流拠点に衣替え。周囲に新築する一戸建ては垣根や塀がなく、住民同士の顔が見えやすい団地の在り方を提案する。大型団地の老朽化や活用は全国的な課題。市は「持続可能な次世代団地として、日の里モデルを広げていければ」としている。

 日の里団地は1971年に日本住宅公団(現在の都市再生機構、UR)が開発。70超の集合住宅棟や約3千の一戸建てが並び、今年2月末現在、1万1705人が暮らす。

 高齢化率は35・4%。エレベーターのない5階建てを中心に空き室も多い。URは2017年に10棟を閉鎖、うち4棟は解体、6棟は民間売却を決めた。

 市が18年、団地住民に閉鎖棟の活用策を話し合ってもらったところ、多世代が自由に行き来する交流拠点を望む声が多かった。市やURはこうした意向を生かせる民間事業者を公募し、今年1月、住友林業(東京)など10社の共同企業体に決定した。

 事業案によると、団地の中心部にあり、日の里東小に近い1棟を住民交流拠点として改修する。元研究者や技術者など多彩な知識を持つ住民も多いことから、ものづくりや語学などを学び合う場としても想定。地ビールを提供する店や日曜大工を指南する工房も入居を予定する。

 閉鎖棟の一部は解体し、一戸建て64戸を分譲。住宅には境をつくらず、一帯を共有の庭として植栽する。伸び伸びと子育てをしたい若い世代も呼び込みたい考えだ。

(今井知可子)

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