長崎県諫早地方は江戸時代、佐賀藩の圧政に耐えた歴史がある…

西日本新聞 社会面 山本 敦文

 長崎県諫早地方は江戸時代、佐賀藩の圧政に耐えた歴史がある。こつこつと努力する人が多いイメージだ。そんな土地柄も影響してかどうか、諫早市出身の漫画家は意外と多い。「どんぐりの家」の山本おさむさん、「ファンタジスタ」の草場道輝さん…。

 森川タカシさんも、その一人。有名漫画家のアシスタントを経て独立。新人賞を受賞し単行本も何冊か出した。だが、毎年のように有望新人が現れる厳しい世界。30年近くの漫画家生活で体を壊し、9年前に母親の介護のため帰郷。現在56歳。アルバイトで生計を立てながら、隣の大村市を舞台に学徒の空襲体験を描いた作品を自費出版した。

 緻密な描写、読者を引き付けるこま割りはさすがプロ。今は「長崎の漫画家として、いつか描きたい」と長崎原爆の資料を集めて構想を練っているという。尽きぬ創作意欲は積み重ねた努力が土台にあるからだろう。見習いたいものだ。 (山本敦文)

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